Sick Path Design

自分でデザインすると「なんか違う」になってしまう理由は◯◯◯のステップを飛ばしてしまっているから

201912.24

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ノンデザイナーの方でも、仕事で使う資料やチラシを作る場面は多いのではないでしょうか。

最近は簡単にデザインできるツールやサービスがたくさんあるので、
経費をかけずにささっと自分で作ってしまうことも可能になりました。

自分で納得のいくものが作れれば最高ですが、
作ってみたら思ってたのと違う。
効果が出ない。
という声もよく聞きます。


「なんだか、思ってたのと違うなぁ」

そうなる理由と、解決方法を簡単にまとめてみました。

なんでそうなるの?

最初に結論を言ってしまうと、その理由は

「デザインの大事なステップをすっ飛ばしてデザインしがちだから」

これはデザインする上で最も大切なことの一つ。

どういうことなのか、詳しく説明していきましょう。

デザインの2つのステップ

デザインには大きく分けて2つのステップがあります。

Step1:情報の整理整頓デザイン

内容が伝わりやすくなるように見た目を整えるステップ

Step2:世界観の作り込みデザイン

色や装飾で説得力や信頼度をアップさせるステップ

では、それぞれについて詳しく説明していきますね

Step1:情報の整理整頓デザインとは?

=内容が伝わりやすくなるように見た目を整えるステップ

これは、
仮にチラシを作るとして、
テキストで掲載に必要な項目をバババババーーーっと書き出した状態を想像してほしいのですが、
このままだと、伝えたいことや優先順位がよくわかりません。

この状態から

誰に? 何を? どうしてほしい? と考えながら
伝える内容を取捨選択したり、順番を工夫して情報を整理したり、
文字サイズの大小やスペースを利用して伝えたいことに優先順位をつけたりしていくことです。

今回はサンプルなのですごいざっくりですが、内容をこのように考えて情報を整理していきました。

●誰に?
デザインに興味がある方

●何を?
デザインセミナーをするので

●どうしてほしい?
参加申し込みしてほしい

上の情報をもとに、レイアウトを考えます。

●デザインセミナーであることを表すために、写真とタイトル、リードを大きく。
●参加申し込みしてもらいやすいように電話番号をわかりやすく、QRコードも載せたい。

次に、残りの情報についてはこのように考えました。

●概要は長くなりそうなので、写真を入れつつ飽きないように&イメージが湧きやすいように
●講師紹介は概要に比べて重要な情報ではないので、少し小さめでOK

以上をもとに、レイアウトしました。

もし、講師が著名な方だったりする場合は講師紹介の優先順位が上がります。
制作するものの内容に合わせてレイアウトを考えることが情報の整理整頓デザインのキモになります。

Step2:世界観の作り込みデザインとは?

=色や装飾で説得力や信頼度をアップさせるステップ

これは、Step1だけだと少し味気なくてぱっと見て興味を引く力が弱いので、
色や飾りを使ってキャッチーにしたり、文章文字だけでは表現しきれない世界観を目に見える形にして
よりターゲットに響くような形にすることです。

今回は女性をターゲットと仮定して
気軽に参加してもらいたかったので、

親しみやすいフォント、色、
講師紹介などの囲みを角丸にして優しい雰囲気作り、
オシャレ感を出すために左下に雰囲気のある背景写真を設置してみました。

「世界観の作り込みデザイン」だけに気をとられると残念な感じになる

「世界観の作り込みデザイン」はいかにも「デザインっぽい作業」なので、
このステップを「デザインすること」と考えてしまいがちです。

ノンデザイナーの方が、自分でデザインまでやるぞ!と思ったとき
多くの方が「世界観の作り込み」の部分に意識が行ってしまって、「情報の整理整頓デザイン」がおざなり気味になります。

世界観を作り込むデザインはある程度の知識が必要になるので、
自分のセンスだけで作ろうとすると、「なんだか思ったのと違う」となってしまうことが多いように思います。

さらに、「世界観の作り込みデザイン」に気をとられて「情報の整理整頓デザイン」を飛ばしてしまことで、

「情報の整理整頓デザイン」がしっかり行われず、
情報が伝わりにくい。

そのまま「世界観の作り込み」もうまくいかず、
見た目もイマイチ

という二重で残念なことが起こってしまうのです。


さっきと同じような色味や素材で装飾をしているはずなのになんだか垢抜けない。

「情報の整理整頓デザイン」ができれば求める効果+最低限の見た目を叶えることができる

実は、デザインは
「情報の整理整頓デザイン」ができていれば、
「世界観の作り込みデザイン」がしっかりとはできていなくても
内容が伝わり、思った反応がちゃんと返ってきます。


世界観は伝わりきらないけど、大切なことは伝わる。

①「情報の整理整頓デザイン」が素肌の美しさだとしたら、
②「世界観の作り込みデザイン」はお化粧。
①が整っていれば、②はそれほど盛らなくてもちゃんと美人さんになれます。
というイメージに近いでしょうか。

世界観を作るデザインは見た目も華やかでワクワクします。
素材を探したり、気に入ったデザインを再現しようと時間を忘れて作業してしまったり、それすら楽しかったりします。

でも、あなたが作ろうとしている制作物の目的はどちらでしょう?
・綺麗で可愛いものを作ること?
・その先のサービスや商品にリーチしてもらうこと?

「しっかり内容が伝わる」→「しっかり効果が出る」
これって、何かの目的があってチラシや画像を作るときにはとっても大切なことだと思います。

・ワークショップを開くなら→参加申し込みしてもらう
・モニター募集なら→モニターに応募してもらう
・商品を売っているなら→注文をしてもらう

そのために必要なのは
いかに見ている人にその行動を起こさせる仕組みを考えられるか。

そのために

・誰に伝えたい?
・何を伝えたい?
・パッと意識を引ける写真やキャッチコピーは?
・情報はわかりやすく並んでいる?
・最後はどんな行動をとってもらう?
・限られた面積の中にどの情報を載せる?
・掲載する情報の順番は?
・見た人が混乱しないレイアウトになっている?

などまずは構成寄りのことをデザインすることが大切です。
これが「情報の整理整頓デザイン」です。
地味ですよね。笑
遠回りに思えるかもしれませんがまずはそこから。
ここを整えることが良いデザインへの第一歩です。

そうすると、「世界観の作り込みデザイン」は盛りすぎなくても、スパイス程度でもいい仕事をしてくれますよ!
例えば、
・色数が少なくてもスッキリ洗練されて見える
・イラストや写真などの素材を散りばめすぎなくても目を引くことができる
etc
(この辺りについてはまた別に機会に記事にしますね)

世界観を作り込むのは、まずは情報の整理整頓をしてから。

この順番でデザインしていけるようになると見た目も効果も叶う素敵なデザインに近づきますよ!

余談:デザイナーの目利きができるようになる!?

「情報の整理整頓のデザイン」が自分でできるようになると、
自分の中で制作目的がより明確になります。

すると、デザインを依頼する際にも指示が上手にできるようになるので、
より完成度の高いものが仕上がって来る可能性がアップします。

修正指示を出すときも見た目にとらわれすぎずに、
結果につながるための指示を出すことができます。

デザイナーでも「世界観の作り込み」にばかり気を取られてしまっているデザイナーもいますので、
「情報の整理整頓のデザイン」部分をないがしろにするデザイナーに引っかかってしまわいなように
デザイナーの見極めにも役立ちます。苦笑

見た目の好みにこだわりすぎて、
効果が出にくいデザインになってしまっては
お金を払ってまで依頼した意味がありませんよね。

腕のいいデザイナーは「世界観の作り込み」がうまいのはもちろん、
「情報の整理整頓のデザイン」が上手です。

デザインしてほしいアイテムがあなたの経営戦略の中でどんな役割を担うものなのか
どんなターゲットにどんな行動を促したいのか
しっかり理解してくれるデザイナーに出会えると心強いですね!

制作への投資はその制作物を使って集客することですぐに戻ってくるはずです。

まとめ:ノンデザイナーこそ身につけておきたい「情報の整理整頓デザイン」

デザインはセンスが一番大切だと思われるかもしれませんが、
デザインにはルールやセオリーがります。
センスのあるなしにかかわらず、ポイントを抑えればノンデザイナーでもいい感じで効果的なデザインを作れるようになります。

「情報の整理整頓デザイン」
「世界観の作り込みデザイン」

それぞれにルールとセオリーがありますが、
「情報の整理整頓デザイン」のルールとセオリーはノンデザイナーの方でも取り入れやすく、
むしろ、デザイナーより上手にできることだってあると思います。

「情報の整理整頓デザイン」の例は
・誰に伝えたい?
・何を伝えたい?
・パッと意識を引ける写真やキャッチコピーは?
・情報はわかりやすく並んでいる?
・最後はどんな行動をとってもらう?
・限られた面積の中にどの情報を載せる?
・掲載する情報の順番は?
・見た人が混乱しないレイアウトになっている?

のようなことでしたね。

この状態まで自分で作ることができるようになると、
自分でデザインしてもそれなりのものが作れますし、
何より効果が違います!

自分でデザインする時は、まずここをしっかりと固めてみてくださいね。

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